鈍感さと敏感さ
私という人間は基本的に鈍感である。
まず、痛みを非常に感じにくい。
痛みというのは主観的な問題でありその本人にしか感じられないものであるが、20年生きて他人と話をしているとどうもそうらしいという結論が出た。
痛みを感じにくいというとなんか良さそうな響きがあるが、つまるところ五感のひとつである触覚が鈍いのだ。
くすぐったい、からい、痛い、その辺が感じにくい。
環境の変化などにも鈍感で、実家から遠い地で一人暮らしを始めた時もこんなもんか、と思った程度だし、夜行バスだって4列シートで隣が男でもスヤスヤ熟睡できる。
そんな私であるが、肌、これだけはびっくりするほどに敏感だ。
他の器官がサボっている分まで働くぞ!とやる気満々、ほんの小さな変化にも過剰に反応する。
幼少時からアトピー、中学からは紫外線過敏症、歯科矯正をするタイミングで金属アレルギーのパッチ検査をしたら何個も該当した。
乾燥もひどい。手荒れはあらゆる家事をゴム手袋なしにはできないレベル。(こないだ調子に乗って素手でお風呂掃除をしたらその日のうちに二ヶ所ぱっくりいった。)
全身に湿疹ができてかゆくてたまらなくて、手持ちのステロイドを塗っても治らなかったので皮膚科に行ったら、柔軟剤入りの洗剤を使用していたことが原因だった。洗剤を肌に優しいものに変えたらすぐに治った。
まあここまでくるとなんとなく慣れてくるもので、湿疹が出たら「オッ、今度は何が原因だ〜?」というような調子なのだが、3月に入ってからなんだか色々出てきてよくわからなくなった。目の下のポツポツ。これは蕁麻疹。それだけではない。目の周りから眉近辺がかぶれて腫れている。肘の裏には蕁麻疹っぽいポツポツとアトピーっぽいかぶれ。お風呂上がりに体を見てみると太ももの内側にこれまた蕁麻疹っぽいポツポツ。
蕁麻疹は持ち前の鈍感さもあってかとくに痛くもかゆくもないのだが、目の周りのかぶれがストレスだった。かゆいし、腫れて火照ってるのでなんとなく顔面が重ーいのだ。
ついにアレルギー検査を受ける時が来たか。面倒臭がりの私もついに腰をあげた。
色々検索して、近所のアレルギー科、美容皮膚科、漢方内科のあるクリニックを予約し、さっき診察を受けてきた。
先述した諸症状を言った途端、テキパキと先生は謎を解明していく。感動的だ。
目の下の蕁麻疹は予想通り紫外線。薬を飲んでも日焼け止めを塗っても日光を浴びたら出るらしい。
「一日中部屋から出ないか、つばの大きい帽子か目出し帽かなんか被らない限り治らないよね〜。」
つらい。つらすぎる。物理的隠キャなのだ私は。日差しを浴びてはいけないのだ。泣ける。
「お風呂上がりの蕁麻疹?それはコリン性蕁麻疹。紫外線は関係ないね。」
ほほう。なんだかわからないがそんな深刻そうにも言ってなかったしここはこれは大丈夫そう。
「目の周り、それ何?化粧?化粧か。でも腫れてるよね?出身は長野?で、京都2年目?あーよくあるパターンよ。花粉。」
オレンジのアイシャドウなんていう紛らわしいものをしててごめんなさい。
京都は御所の大きなスギ林などで花粉が多いところに排気ガスも混ざって花粉症を発症しやすい地らしい。他の土地から京都に越して来た学生の体内では、一年目に花粉の抗体が作られ、二年目に花粉症になる。肌に発症する人は、眉のあたりがかぶれるのが特徴らしい。まさに私だ。やられた。花粉症か。血液検査の結果が出る一週間後までは認めないで生きていこう。
帰宅したらすぐに顔を洗うようにといわれた。はいわかりました先生。
ここからはスキンケア相談タイムである。
「普段どういう保湿してるの?」
えっと〜、お風呂上がりはまずホホバオイルを塗って〜、
「オイルは敏感肌にはよくないわよ。」
え!?そうなんですか?じゃあもう使うのやめよ…。
あ、それでそのあとは化粧水をつけて〜、乾燥がひどいのでパックを毎日してて〜、
「保湿のしすぎはよくない。水分を入れればいいて話じゃないの。パックをしたら角質が柔らかくなったような気がするけど肌はどんどん弱くなっていくのよ。」
え!!!??マジで!!??保湿は量っていう信念でずっと生きてきてしまった…。間違っていたのか…。使いかけのパック、どうしよう…。
で、乳液を塗って、乾燥がひどければワセリンを塗って終了です。
「乾燥にワセリンは良いわよ。」
今までのスキンケアで正解だったのはワセリンのみだった。残念。私なりに工夫していたものは全て逆効果〜〜〜。笑うしかない。
目に入っても大丈夫なステロイド軟膏、顔用ステロイド軟膏と、ビーソフテンローションなるものと、天下のヒルドイドソフトを処方してもらい帰宅。ビーソフテンとはなんぞや?と思ったらヒルドイドと似たようなものらしい。へー。
頑張って治すぞ!
健康な肌取り戻すぞ!
決意のブログ更新でした。
最後に最近ハマっているものを紹介します。
飽き性なのでハマっているものは3日ごとくらいに更新されます。
まずSpotifyのプレイリスト、『Butter』
このタイトルと説明文のセンスしびれません?
"Where jazz, soul, hip hop and R&B melt together. This is Butter."
ギャー!!最高!私の好みどストライク!曲もマジでどれも最高です。もともと好きなアーティストも何人かいましたがほぼ知らない曲ばっか。全部最高。
これで新しく知った中で特に好きな二曲です。
2 Would Try / Black Milk feat. Dwele
たまらんかっこよさ。アルバムも最高すぎました。アルバムレビューは以下をご参考に。
See / Broca's Area
軽やか!感じの良いループとボーカルの女性の声がクセになります。
お次はNetflixよりオリジナルのリアリティショー、『クィア・アイ』
Fab 5(ファビュラスのFabらしい)と呼ばれるセンス抜群のゲイの5人が、エピソードごとに自信のない、イケてない男性の元に行き、ファッション、食、髪型やスキンケア、インテリア、カルチャーなどを徹底指導し、男性が生まれ変わるという話で現在シーズン1が配信されているのですが、ま〜〜〜面白い。
この5人も毎回出てくる男性も魅力的。
ターゲットの男性の変化も面白いけど、変化の途中で起こるそれぞれの交流にもグッときます。
自分を好きになって自分に自信を持つこと、自分と家族、友達を大切にすることがいかに大事かってのを教えてくれます。
最後はYouTube。
昨日インスタグラム( @lilmarvel0 )から知ったのでよくわかってないんですけど、イケメン韓国人がクソ無表情でおもちゃを使って音楽を奏でています。よくこのチキンで音程取れるよなあ。
めちゃ歌の上手い美人と一緒にやってるシリーズが好き。至近距離で歌うチキンを前に笑わないように歌ってる美人が可愛いです。
以上です。
お読みいただいた方ありがとう〜
春のプレイリスト
ブログをはじめました。
もともとTwitterに好きなこと日々の思い等を投稿せざるにはいられない性格なのだが文字数も足りないしうまく遡れない。そうだ、ブログ書こう。的な。
何かを始めるにはぴったりの季節だしね。
昨日の夜中唐突に春に聴くためのプレイリストを作りました。
Apple Music
2018年3月4日現在25曲、1時間30分のプレイリストです。
2017、2018にリリースされた曲を取り入れながら、聞き流せるいい曲を意識して作ったよ。
よかったら聞いてね。
以下がトラックリストです。
コメント付いてるけど評論はしてないです。個人的思い入れです。
1.Everybody Wants To Be Famous / Superorganism
ロンドンから現れたスーパーフレッシュなバンド。フロントマンのOronoちゃんめちゃくちゃ可愛い。ポップでハッピーで個性的。タイトルも好き。みんな有名になりたいよね。うんうん。
初めてスーパーオーガニズムを聞いたのはフランクオーシャンがApple MusicのBeats 1で配信しているblonded radioのEpisode 2。流行りを作る男フランクオーシャン。何を隠そうプレイリストを作って公開したのはこのblonded radioに憧れてのことです。
2.Drops / FKJ
パリ出身マルチプレイヤーFKJは軽やかでおしゃれでのれる曲ばかりなのでこのプレイリストに入れようってのは最初から決めてた。どれを入れようか悩んだけど昨年のアルバムFrench Kiwi Juiceは聞きすぎたのでちょっと昔の曲にした。(飽きたわけではない)
3.It Run's Through Me / Tom Misch feat. De La Soul
FKJと同じく最初から入れることを決めていたTom Misch。一歳上なのにいい曲量産しまくっててやばいよね。3月2日に配信したてほやほやのデラソウルとの曲をセレクト。インテリ文化系クルーのネイティブタン一派とはいえ90年代ヒップホップアーティストであるデラソウルとのコラボがこんな軽やかなボサノヴァ調だとは思ってなかったのでびっくり。でもいい曲。
4.Find A Way / Dwele
単純にめちゃくちゃ好きな曲。
5.Here Come The Sun / The Beatles
The Red AlbumとThe Blue Albumの2枚のみめっちゃ聞いたビートルズ。童謡に近い心地よさがあるよね。
6.My Heart's Not In It / Yo La Tengo
当方ロックバンドにはめっぽう疎いんですが最近名前を知り、ヨラテンゴ、いい名前だな〜と思い聞いてみた。そして春っぽかった1曲を入れた。出会った記念てやつ。
7.Puff, The Magic Dragon / Peter, Paul and Mary
インサイド・ルーウィン・デイヴィスというすごい好きな映画がありまして。その中でも特にジャスティン・ティンバーレイクとキャリー・マリガン(と誰か)の歌ってた500 Milesという曲が好きで。それの本家ということでPPMを知りました。(それまで知らなかった。) 本家500 Milesはズシーンと来る迫力。素晴らしい。
8.A Wolf Who Wears Sheeps Clothes / Mac DeMarco
ロック苦手と言いつつインディーロックはちょいちょい聞きます。聞くっていうか流す?いつかのポパイに載ってた彼の家が好みすぎて騒ぎました。
9.Loving Is Easy / Rex Orange Country
チープ感がおしゃれ。98年生まれっていうからオバちゃん嫌になっちゃうよ。関係ないけど最近オレンジ色がマイブームで、オレンジのダウンを買ったり電気ケトルを買ったり髪の毛オレンジにしたりしてます。あと小学校の時はオレンジ色のランドセルしょってました。まじで関係ないね。
10.Grey Luh / Berhana
こういう軽やかな曲を作れる黒人っていうのはどういう曲を聞いて育ったんだろう。
ブラックミュージックって言っちゃいけないような軽やかさ。調べても情報があんま出てこないんだよなあ〜。アトランタ出身くらいし出てこない。音とジャケット、MVからしてセンスは抜群。それで十分か。
11.After The Storm / Kali Uchis feat. Tyler, the Creator & Bootsy Collins Prod. by BADBADNOTGOOD
これ、feat.の後のラインナップのクセ強すぎないですかね。ホラーサイケなオルタナヒップホップのタイラー、Pファンクの王様ブーツィー、プロデュースがなんでもありのジャズトリオBADBADNOTGOOD。カリ・ウチスおそるべし。
12.(They Long To Be)Close To You / Carpentars
このような偉大すぎる曲について話すには知識も語彙も足りてない。悲しい。カバーされるごとに解釈の加えられるカーペンターズの名曲。私的には次のFrank Oceanへの布石として置きました。(どんだけフランクオーシャン好きなんだよ)
blondeという彼のアルバムでClose To Youがカバーされてるんですね。詳しくは以下のリンクで柳樂さんのわかりやすい解説を読んでください。
13.Pink + White / Frank Ocean
もうすでに何回も名前の出ているFrank Ocean。もうここ何年もダントツで一番好きなアーティストです。彼について書き始めると長くなるのでいつかまた別に書きます。Blondeの中でも特に好きな曲の一つで、ピンクって入ってる感じが春っぽいな〜と思い入れました。このAKIRAとジブリの映像とBlondの曲を合わせた動画が好きすぎて何回見たかわかりません。Pink + Whiteはラピュタ。
14.Prom / SZA
今一番イケてる女性シンガーことSZA。昨年のアルバム「Ctrl」は超ヘビロテの一枚でした。Black Pantherの挿入歌ももちろん大好きです。グラミーについては触れない。
15.Honey / Kehlani
説明は不要ッ!!最強にカワイイから一回聞けッ!!
16. Radio Girl / Pi Ja Ma
16と17はSpotifyの好きなプレイリスト「French Indie Pop」に入ってた一曲です。なかなかアメリカ以外の曲を知るのが難しいのでこういう風に手軽に聞けるのはいいよね。いい時代だ。名前も曲も顔もMVもジャケも全部可愛い。
17.Street and Stories / Part-Time Friends
日本語をジャケットとかMVとかに入れたがるアーティストめちゃいるよね。この曲のジャケの日本語は日本人が見ても合格ライン。
18.Me and Michael / MGMT
各所で騒がれているMGMTの新譜、80年代にしか聞こえないし正直いまいち良さがわからない。ので、入れて見た。聞いてたらわかるかなーて。誰か教えて。
19.Sunday Vibes / Masego
またまたマルチプレイヤー。楽器が何個もできるのは当たり前なんですか?一個もできない私は羨ましくてなりません。Masegoは現代ジャズ?あ、自称Trap House Jazzか。もうわからんわ。Sunday Vibesというだけあって爽やかな一曲。
FKJとの動画、意味わからんぐらいかっこいいので未見のかたは是非。
20.Valdez Off Crenshaw / Terrace Martin
現代ジャズからもう一曲。サックス奏者兼敏腕プロデューサーテラスマーティン。心地よいサウンドで西海岸の風を感じる。新世代ジャズについてのお話は以下からどうぞ。
21.Best Part / Daniel Caeser feat. H.E.R.
いい曲すぎない???好きすぎるわ!こういう内省的な曲作る人多いですよね。時代性かな?そういう人大好きです私。
22.Song For You / Rhye
Rhyeのアルバム出たばかりなんですが店などで耳にすることが多い。みんな待っていたんですね。美しく繊細だけどしなやかな強さがあります。いい声。
23.Appointments / Julian Baker
聞こう聞こうと思ってなかなか聞けなかったジュリアンベイカーを入れて見ました。RhyeにしてもJulian Bakerにしても歌詞の解釈までできたら全然違う見方で見えるんだろうなあ。
24.Sounds of Silence / Simon & Garfunkle
サイモンアンドガーファンクルみたいな声のハーモニーの綺麗な曲が最近気になることが多いです。ゴスペルが由来なのかなあとも思うんですが。
25. Mystery of Love / Sufjan Stevens
もともと大好きだったスフィアンスティーブンス。Carrie & LowellとPlanetariumという2枚の私的超名盤はもうめっちゃ聞いた。
この曲は日本では4月公開の映画「Call Me By Your Name(君の名前で僕を呼んで)」からの一曲なのですがもう映像とキャストと曲がマッチしすぎてて予告編だけで震えました。繊細で危うくて馬鹿で、だからこそ美しい青春。明日発表されるアカデミー賞でも作品賞、主演男優賞、脚色賞、歌曲賞の4部門にノミネートされているようですね。とるかなあ。何を受賞しようがしまいが絶対見に行きます。
長くなりすぎました。マジで。誰だよ25曲も入れたの。
ここまで読んでくださった方がいましたら御礼申し上げます。ありがとう。